発泡体・断熱材
ネオマフォーム
- インテリア
- エンジン周り
- バッテリー
ネオマフォームは断熱性・耐燃焼性、加工性に優れ、軽量性と高強度をバランスよく実現する発泡体です。自動車の様々な部位での軽量化・高機能化を実現します。
特長
- 断熱性
- 軽さと強さの両立
用途
- リチウムイオンバッテリー(LiB)モジュールケース
- 高い断熱性能が求められるパーツ
次世代自動車における熱マネジメントや軽量化による燃費向上などの課題に対し、ネオマフォームがソリューションを提案します。
次世代自動車における熱マネジメントや軽量化による燃費向上などの課題に対し、ネオマフォームがソリューションを提案します。
高い断熱性
自動車業界では「CASE」と呼ばれる新しい領域で技術革新が進む中、住宅の快適性を車内にも求める動きが広がりつつあります。
世界トップレベルの断熱性能を持つネオマフォームがもたらす最高品質の快適空間は、住宅領域を超え、自動車分野でも注目を集めています。
軽さと強さの両立
ネオマフォームは独自の発泡技術により、JIS規格値*を上回る強度を保ちながら軽量性を実現しています。また、耐熱性が高いため、温度変化の大きい環境においても形状安定性などで優れた性能を発揮します。
リチウムイオンバッテリー(LiB)モジュールケースへの活用
車の燃費/電費向上のためには、一層の軽量化が欠かせません。軽量化技術の代表格と言えば材料置換、特に樹脂化です。
車載用LiBモジュールケースの樹脂化もそのテーマの一つとなります。
電気自動車の安全性に関する国際規格としてモジュールケースの耐燃焼性を評価する試験*があり、その高い要求性能のため、樹脂化は困難と言われています。
そこで、ネオマフォームの耐燃焼性に着目し、LiBモジュールケース下面にネオマフォームを設置した際のLiB温度の上昇と発火の有無をシミュレーションにて、予測しました。
本シミュレーションの結果は、ネオマフォームによりLiBの高温化を防ぎ、燃焼を抑制することを示唆しており、LiBモジュールケース軽量化への寄与が期待できます。例えば、一般的な鋼板と比較し場合、約50倍の軽量化が狙えます。また本結果より、上記試験の要求性能を満足する可能性があることが示されました。
*国際連合 欧州経済委員会(UNECE)により標準規格が策定されており、Gasoline Pool Fire試験で800℃での約120秒の加熱試験にて燃焼しないことを要求。
環境性能
地球環境のことをしっかりと考えた断熱材。
■地球環境に理想的なノンフロン
今では一般的になりましたが、ネオマフォームは、発泡ガスとしては当たり前のように用いられていたフロンガスや代替フロンを、業界で初めて一切使用しない高性能断熱材として開発されました。
■リサイクルへの取り組み
熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂のリサイクルは難しいとされていましたが、旭化成では独自の技術による、マテリアルリサイクルを実施しています。
■グリーン購入法適合商品
国などの機関が製品やサービスを購入する際、環境への負荷ができるだけ少ない商品を優先して選ぶことを義務付けた法律が定められ、断熱材もその対象品目に指定されています。ネオマフォームはその基準に適合しています。
■第18回 GSC環境大臣賞を受賞
ネオマフォームの高い断熱性能と、その性質が長期間にわたって低下しにくいという極めて優れた特性が省資源・省エネルギー化およびCO2排出量削減に貢献、グリーン・サスティナブル ケミストリーの推進に資するとして評価されました。
■環境規制への取り組み
ネオマフォームは、改正RoHS指令(通称RoHS2)に記載のある鉛、水銀などの特定有害物質10物質の検査を実施済みであり、すべて含有基準値以下であることを確認しています。
※RoHSとは欧州連合により定められた特定有害物質の安全基準です。
主に電気·電子機器の使用制限として定められた規格となります。
旧指令は6物質でしたが、現在は改正RoHS指令として10物質に拡張されています。
また、REACH等についても対応する素材です。
最新のREACH-SVHCリストへの対応状況等、詳細につきましては弊社までお問い合わせください。
製品に関するQ&A
Qネオマフォームは何でできていますか?
Qネオマフォームの原料である「フェノール」は環境ホルモンに該当しますか?
Qネオマフォームは燃えますか?
Qネオマフォームは水を吸収しますか?
Qネオマフォームは紫外線にあたっても大丈夫ですか?(ネオマフォームが変色してしまったのですが?)
Qネオマフォームの断熱性能は低下しませんか?
Qネオマフォームの粉塵は有害なものではありませんか?
Qネオマフォームの残材はどのように処分すれば良いですか?
Q海外で使用することは出来ますか?