NEXT Round
ラリー・ジャパン 11月21日(木) ~ 24日(日)
サービスパーク 愛知県豊田市
2024 スケジュール
01
モナコ
1月25日(木)
〜 28日(日)
02
スウェーデン
2月15日(木)
〜 18日(日)
03
ケニア
3月28日(木)
〜 31日(日)
04
クロアチア
4月18日(木)
〜 21日(日)
05
ポルトガル
5月9日(木)
〜 12日(日)
06
イタリア
5月30日(木)
〜 6月2日(日)
07
ポーランド
6月27日(木)
〜 30日(日)
08
ラトビア
7月18日(木)
〜 21日(日)
09
フィンランド
8月1日(木)
〜 4日(日)
10
ギリシャ
9月5日(木)
〜 8日(日)
11
チリ
9月26日(木)
〜 29日(日)
12
中央ヨーロッパ
10月31日(木)
〜 11月3日(日)
13
日本
11月21日(木)
〜 24日(日)
数字で見るWRC
開催国数
さまざまな舞台で、季節を渡っていくWRCは、文字通り世界の道を競技フィールドとしています。
WRCは世界を転々として競技を行います。1年間に14戦前後の競技大会が開催されますが、それらの多くは異なる国で開催されることになります。今後もさまざまな国で開催が予定されています。
支社のある地域数
旭化成グループは世界の20を超える国や地域に生産・販売・研究開発の拠点を配置し、グローバル市場で幅広いニーズに対応する体制を整えています。
カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジル、モロッコ、イギリス、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、オーストリア、ポーランド、スウェーデン、チェコ、スペイン、ルーマニア、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、シンガポール、インド、オーストラリア、日本 など
開催期間
チームはラリー開催週月曜日のサービスパーク設営から現地での準備が始まります。選手は火曜日からレッキ(コースの下見走行)を開始し、木曜日夕方のセレモニアルスタートで競技がスタートします。
多くの大会は木曜日のセレモニアルスタート直後にDAY1として最初のSSが行なわれ、その後日曜日のDAY4まで4日間にわたって15~25本のSSが行なわれ、表彰式で幕を閉じます。
SS(スペシャルステージ):
一般道を閉鎖してタイムアタックを行う区間のことで合計距離は300-400km
初開催年
1973年に誕生したWRC(世界ラリー選手権)は、世界で最もチャレンジングなモータースポーツとして知られています。初開催地はモンテカルロでした。その舞台となるのはサーキット場ではなく、競技のために閉鎖された公道を主に使用します。凍った峠道や森林を縫うように走る高速路、岩の突き出た悪路や土埃の舞う砂利道、アップダウンの激しい舗装路など様々です。
パートナー開始年
旭化成がWRCの活動に参加する目的は、モータースポーツを通して自動車産業の振興や自動車ファンの増加に貢献することです。自動車関連事業を一つの柱とする企業として、自動車産業の発展を支援することは、ひいては旭化成の事業発展につながると考えています。
さらに2022年からWRCはハイブリッドシステムが導入される新たな時代に突入します。ラリーという過酷な環境下で速さを競いながら新たな技術を磨く場であるこのWRCに旭化成はパートナーとして参加しながら共に挑戦を続けていきます。
出場チーム数
●HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM
Hyundai i20 N WRC Rally 1
●TOYOTA GAZOO RACING WORLD RALLY TEAM
GR YARIS Rally 1
●M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM
Ford Puma Rally 1
事業領域数
旭化成グループは、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域で事業を展開しています。
●マテリアル領域
高度な技術と新たな発想で、環境にやさしく付加価値の高い素材・製品を開発し、未来のくらしをリードします。
●住宅領域
戸建住宅「へーベルハウス™」と軽量気泡コンクリート「へーベル™」を中心に、人と環境にやさしい技術とサービスで、安全・安心で快適な住まい方を提案します。
●ヘルスケア領域
専門性のある高度な技術を進化・融合させ、社会が求める医療ニーズに応えることで、患者さんのQOL(生活の質)の向上に貢献します。
路面の種類
路面環境は4種類、グラベル、ターマック、スノー、アイス
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[グラベル]舗装されていない路面のことです。ただグラベルと言っても、砂地、滑りやすい泥濘路、固く締まった路面、小石や枯葉に覆われたダート、大きな石が含まれる悪路などいろいろあります。舗装路(ターマック)よりも滑りやすく、ダイナミックにリアタイヤを滑らせて走る姿を見ることができます。
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[ターマック]舗装路のことです。未舗装路(グラベル)と比べ路面状況が一定しているので、それに合わせて車高を下げたセッティングを設定できます。ただし、雪、氷、雨などで滑りやすい路面になることもあります。
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[スノー]雪が積もった路面のことです。ラリー・モンテカルロとラリー・スウェーデンでは雪と氷の中のラリーのためスタッドタイヤを装着して走ります。
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[アイス]凍結路面のことです。ラリー・モンテカルロとラリー・スウェーデンは雪と氷のラリーといわれるが、降り積もった雪と硬く凍った氷では条件がまったく異なるので難しいです。しかも、降り積もった雪の下に固いアイス路面が隠れていることもあります。この状態となると、路面がターマックでもグラベルでも大きく変わりません。
サランラップの種類
[サランラップの特長]
・密着性が良く、ハリ・コシがあって丈夫です。
・酸素を通しにくく、食品の変質を防ぎます。
・水分を逃さず、新鮮さを保ちます。
・耐熱温度は140℃、耐冷温度は-60℃。
電子レンジ加熱から冷凍保存まで幅広く使えます。
・香りを保ち、においを通しにくい構造です。
・酸や塩分にも強いので、梅干し、レモン等を包むのに適しています。
マニュファクチャラー最多優勝回数
マニュファクチャラー最多優勝回数は10回のランチアで、1974 - 1976, 1983, 1987 - 1992年に優勝しています。
ハイブリッド化
2019年に自動車業界を取り巻く流れを受け、2022年からハイブリッドシステムが導入されました。導入から3年間(2024年まで)は各チームに共通のハードウェアとソフトウェアが提供され、全車統一のシステムを使うことになります。
また、それに合わせて燃料も合成燃料とバイオ燃料の成分をブレンドした、化石を含まない炭化水素ベース燃料が使用されます。この燃料はFIA国際自動車連盟が統括する世界選手権シリーズで使用され、よりサステナブルなレースへと進化しています。
おかげさまで創業100周年
旭化成グループは、2022年5月に創業100周年を迎えました。
創業者の野口遵は、「大衆文化の向上を念として、最善の生活資料を最低廉価に然も豊富に給することを以て究極の目的」とする考え方のもと、合成化学や化学繊維事業をスタートしました。
以来100年間、当社グループは、社会・環境の変化に合わせて積極的にさまざまな事業を展開し、多彩な製品・サービスを世に送り出すことで、この目的を実現してきました。そしてこの考え方は、現在のグループ理念「世界の人びとの"いのち"と"くらし"に貢献」という形で、今の時代にも受け継がれています。
メカニック人数
サービス中に直接マシンの作業を行うことができるメカニックの数については、3台で参戦するチームの場合で9人、2台で参戦するチームは6人です。
時間制限もあり、ドライバー自らがメカニックになることもあります。
それ以外にもチームにはタイヤを運んだり、取り換えるオイル・部品を用意したり、壊れた部品を運んだり、掃除をするメカニックもいます。
走行距離
木曜日から日曜日にかけて15〜25本(大会毎に異なる)のタイムアタックを行います。1本のSSは、2kmと短い場合や 50kmと長いSSもあり、移動区間であるリエゾンとあわせると1大会で1,000-1,500kmの距離を走ります。
※リエゾン
一般道路を使用する移動区間をリエゾンと言います。スタートした車両はリエゾンを通りTCへ向います。SSと異なり閉鎖されていないため、現地の交通法規に従い一般車両に混じって走行します。リエゾンを走行することも競技の一部であり、主催者から示されるコマ図に従って走行するというラリー競技当初の姿が現在も残っています。TCに入る時間は車両毎に指定され、指定時刻に遅れた場合は1分につき10秒のペナルティが総合タイムに加算されます。スピード違反や一時停止義務違反で現地の警察に検挙されることもあり、ドライバーが免許停止などの処分を受けた場合、以後のリエゾン区間はコ・ドライバーがステアリングを握ってドライバーがナビをします。また、各国の法律に定められた保安基準を満たしていない場合は走行を止められることがあり、特にSS区間でのトラブルで車が破損した場合などに問題となります。
※TC (Time Control)
ラリーのコース上に設置される時間を記録するチェックポイントのこと。
※SS (Special Stage)
一般道路を一時的に閉鎖して作られた区間で、スタート地点はTC内に設置され、1台ずつ一定間隔でスタートしてタイムを競います。イベントによっては一般道路を閉鎖して使用するSSとは異なり、人工的に作られたサーキットコースのような特設会場で、2台の車両が仕切りのあるコースを同時にスタートするスーパースペシャルステージ(Super Special Stage: スーパーSS、SSS)も存在します。
1位のポイント数
WRCのポイントシステムは選手権ポイントと、パワーステージポイントの2種類があります。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|
25pt | 18pt | 15pt | 12pt | 10pt |
6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
8pt | 6pt | 4pt | 2pt | 1pt |
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 3pt | 2pt | 1pt |
選手権ポイントは「ドライバー」「コ・ドライバー」「マニュファクチャラー(自動車メーカー)」を対象としており、上位入賞を果たしたチームが多くのポイントを獲得することが可能です。
WRCのもうひとつのポイントシステム、パワーステージポイント。WRCはイベントごとに最終スペシャルステージが「パワーステージ」と呼ばれる区間に指定されています。
パワーステージで上位入賞を果たしたチームは、選手権ポイントとは別にパワーステージポイントを獲得することができます。パワーステージでは、デイリタイアしたマシンにもポイント獲得の権利が与えられます。
パワーステージ:1Rに1つ設けられるポイントが特別に与えられるSSのこと。
デイリタイア:その日の競技は故障などでリタイアすること。
タイヤの種類
かつてはタイヤの種類や使用本数に制限はありませんでしたが、コスト低減などを目的としたコントロールタイヤ制度(ワンメイク)の導入と同時に様々な制限を行いました。タイヤの種類は、トレッドパターンがブロック状のグラベル用、ターマック用のグルーブ(溝)が少ないスリックのほか、冬期イベント用にスノーとスタッド付きスノーがあります。レギュレーションにより、イベントで使用可能なトレッドはグラベル、ターマック共に1種類、コンパウンドは2種類まで認められていますが、例外として、ターマックの冬期イベントで路面のコンディションが多種多様に変化するモンテカルロでは4種類まで認められています。
車両へ搭載されるスペアタイヤの本数は2本まで、新品タイヤへの交換は“サービスパーク”への入庫時のみ、交換本数も4本までとなっています。限られたタイヤ本数でいかに早いタイムを出すことが求められるため、特に近年はタイヤマネージメントの重要性が増しました。前後左右のタイヤ選択、前後のローテーション、内圧設定のほか、勝負所となる重要なSSを見極めタイヤを温存するなど様々な戦略が取られています。
車両乗車人数
競技車両にはドライバーとコ・ドライバーの2名が乗車し、コ・ドライバーがコース上のコーナーや路面状況などをあらかじめ記載したペースノートを読み上げ、ドライバーはそれに従い運転操作を行います。ドライバーの運転を理解して必要な情報を伝えるため、コ・ドライバーにも高度な運転技術が要求されます。
また、基本的にはドライバーが運転操作を行い、ナビゲートするのがコ・ドライバーという形ですが、非常に稀なケースではあるものの両者の役割が逆転する場合もあります。
視聴者数
世界155の地域で延べ13,000時間以上にわたってラリー映像がテレビ放映され、SNS配信やライブ動画なども合わせると、約8億5,000万人が視聴しています。特に欧州では年間10ヵ国で競技が行われ、F1に勝るとも劣らない人気を誇っています。
年間使用エンジン数
3台体制のチームは年間で1台のマシンにつき3基のエンジンが許可され、チームは9基のエンジンを使用することができることになっているほか、パワーステージの前にエンジンに破損が破損した場合には各ドライバーはシーズンに1回のみ1基の追加エンジンを新たにシーリングして使用できることになっています。しかし、DirtFishによれば、2022年以降は1台のマシンについて2基のエンジンに減らされ、3台体制のチームは年間6基、2台体制のチームは年間4基のエンジンとなります。
エンジン製作のみの観点からすると、この変更によって3台体制のチームは50万ユーロ近く節約できるという試算になります。
各車がスタートするまでの時間
SSでは1台ずつの走行が基本となり、トップカテゴリーのRally1は3分おきに時間を空けてスタートします。
競技はアイテナリーと呼ばれるタイムスケジュール表に沿って進められます。通常のスタート間隔は2分ですが、グラベルで無風状態になると前車走行後の土煙が2分以内に収まらず、後にスタートしたマシンが視界を遮られて影響を受けるため、その場合は間隔を1分延長し、状況次第では更に1分延長される事もあります。このためサーキットレースとは異なり、トラブルで減速・停車した場合を除きコース上での抜きつ抜かれつはほぼ生じません。
なぜWRC?
旭化成がWRCの活動に参加する目的は、モータースポーツを通して自動車産業の振興や自動車ファンの増加に貢献することです。自動車関連事業を一つの柱とする企業として、自動車産業の発展を支援することは、ひいては旭化成の事業発展につながると考えています。
さらに2022年からWRCはハイブリッドシステムが導入される新たな時代に突入します。ラリーという過酷な環境下で速さを競いながら新たな技術を磨く場であるこのWRCに旭化成はパートナーとして参加しながら共に挑戦を続けていきます。