車の選び方の基準は?|4つの視点とボディタイプ別の特徴を解説

2025/01/23

ユーザーが車を選ぶ際は、需要や用途、価格やコストなど、いくつかの基準があります。この記事では、車の選び方の基準となる4つの視点と合わせて、ボディタイプ別に車を選ぶ人の特徴などについて解説します。どのようにユーザーが車を選ぶか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
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<目次>

ユーザーの車選びの基準は?基本の4つの視点を解説
車の選び方①軽自動車
車の選び方②コンパクトカー
車の選び方③ミニバン
車の選び方④セダン
車の選び方⑤ステーションワゴン
車の選び方⑥SUV
輸入車と国産車の特徴と選ぶ人
まとめ

ユーザーの車選びの基準は?基本の4つの視点を解説

車を選ぶときは、主に4つの視点が基準となります。ここでは、それぞれの視点から、ユーザーの車の選び方を解説します。

需要や目的に応じた車種選び

車の用途は、車を選ぶ際の重要なポイントの1つです。車の利用シーンが決まれば、ボディタイプ、車種がおのずと絞れます。車の利用シーンが1つではない場合、それらに合う車、もしくは利用頻度の高いシーンに合う車を選ぶと言えます。

新車と中古車のリセールバリューの比較

一般的に、新車のほうがリセールバリューは高めです。リセールバリューとは、購入した車を売却する際に得られる再販価格のことで、「買取価格/新車価格(%)」の計算式で算出可能です。車は年式が新しいほど、再販価格が高くなり、年式が下がるほど再販価格が低くなることが一般的です。

リセールバリューを考慮する人は、新車を選びやすい傾向にあります。しかし、購入価格やトータルコストで比較すると、中古車の方が費用は安くなるため、価格を抑えたい場合は中古車を検討する人も多いです。

ライフサイクルコストのバランス

ライフサイクルコストは、自動車の本体価格や自動車税などの初期費用を指すイニシャルコストと、維持費用を指すランニングコストを合わせたものです。ランニングコストは、供用期間・燃料価格・燃費によって算出されるため、何年で乗り換えるか、年間でどれくらいの距離を走るかなどによって数値は異なります。

そのため、乗り換えまでの期間や維持にかかる費用と下取り、買取額のバランスを考慮して、ユーザーは車を比較していきます。

ハイブリッド車やEVと一般のガソリン車の比較

ハイブリッド車やEVと一般のガソリン車はそれぞれ特徴があります。ハイブリッド車は燃費がよく、走行中の音が静かであるという特徴があります。リセールバリューも高い分、購入価格も高くなりますが、長く車を乗り続けたい人が選ぶ傾向にあります。

EVは、燃費がよく、排気ガスが発生しないため、環境にも優しいことが特徴です。減税の対象になっているため、購入価格をある程度抑えられる点もメリットです。また、緊急時に非常用電源として活用できると考えている人もいるでしょう。ただし、充電に時間がかかる、ガソリン車と比べるとバッテリーで走れる距離が短いなどのデメリットもあります。

ガソリン車は、車両価格と修理代が安く、出力が安定していることが特徴です。車の種類が豊富で、さまざまな種類の車の中から目的や好みに合ったものを選べるでしょう。ただし、排気ガスが出るため、環境に影響を与える点や燃料が高額である点はデメリットに挙げられます。

車の選び方①軽自動車

車の種類によって特徴が異なります。ここでは、軽自動車の概要と選ぶ人の特徴を解説します。

軽自動車の特徴

軽自動車は、リーズナブルな価格で扱いやすいサイズ感が特徴です。また、以下のとおり規格が決まっています。

・全長:3.4m以下
・全幅:1.48m以下
・全高:2.0m以下
・排気量:660cc以下
・乗車定員:最大4人

普通自動車より小型で、エンジン出力が抑えられており、税金やメンテナンス費用など維持費が安く済むことも、特記すべき項目です。

軽自動車を選ぶ人の特徴

サイズがコンパクトなことに加え、最小回転半径も小さく設計されているため、小回りが利きます。そのため、狭い住宅街を走行したり、狭い場所に駐車したりする機会が多い人向きです。軽自動車は種類が豊富で、複数の車種を比較・検討したい人も軽自動車を選ぶ傾向にあります。

車の選び方②コンパクトカー

続いて、コンパクトカーの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

コンパクトカーの特徴

コンパクトカーには、厳格な規格はありません。一般的な小型乗用車がコンパクトカーに該当すると、考えてよいでしょう。一般的な規格は以下のとおりです。

・全長:4.7m以下
・全幅:1.7m以下
・全高:2.0m以下
・総排気量:660cc以上2,000cc以下

定員は5人が一般的です。車体が軽くエンジンの排気量も小さいため、燃費にも優れています。

コンパクトカーを選ぶ人の特徴

コンパクトなことから、車両間隔がつかみやすく、運転しやすい特徴があります。狭い道やコインパーキングなどでも扱いやすく、価格も比較的安価なため、初心者や運転が不慣れな方に人気です。そのため、オシャレなデザインも豊富で、日常でよく車を使う人が選ぶ傾向にあります。

車の選び方③ミニバン

ミニバンの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

ミニバンの特徴

ミニバンは、多人数乗車ができるファミリータイプの車です。3列シートで、全高は1,700mmを超えます。サイズが小さい順にコンパクト・Sクラス・Mクラス・Lクラス・LLクラスに分けられます。室内空間が広いため、キャンプやサイクリングなど多様な用途に対応できる利便性の高さが特徴です。

ミニバンを選ぶ人の特徴

ミニバンは、ファミリー層から高い人気を誇ります。泊まりの旅行や遠出、祖父母や友人などと同乗する機会が多い家庭に選ばれています。また、キャンプやマリンスポーツなど、荷物が多くなりがちなアクティビティを好む人も、ミニバンを購入する傾向があります。

車の選び方④セダン

セダンの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

セダンの特徴

セダンは、エンジンルーム、居住スペース、トランクルームの3つの部屋に分かれている3ボックスカーを指します。3つの部屋に分かれているため、運転中の振動が少なく、静粛性に優れています。低重心のため横風にあおられにくく、安定した走行反応を得られるでしょう。車高が低いため、機械式駐車場にも駐車できる特徴があります。

セダンを選ぶ人の特徴

セダンは、ファミリー向けの車の代表格です。そのため、家族での外出が多い人に選ばれる傾向にあります。また、高級車のモデルになっていることが多いため、高級車の雰囲気を好む人にも選ばれるでしょう。町中や高速道路で安定して静かに運転したい人にも人気が高いです。

車の選び方⑤ステーションワゴン

ステーションワゴンの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

ステーションワゴンの特徴

ステーションワゴンは、車体が2BOXで車高の低いワゴン車を指します。5人乗車が基本ですが、乗車人数に左右されず多くの荷物を積めることが特徴です。ミニバンやSUVに比べ車両重量が低いため、燃費が抑えられます。重心も低くなるため、走行性能が高まります。

ステーションワゴン選ぶ人の特徴

ステーションワゴンは、アウトドア、キャンプなど荷物やギアを搭載して出かけることが多い人向きです。また、旅行や遠征など、長距離移動が多い人にも選ばれるでしょう。荷物が多い外出や旅行と普段の買い物や送迎と兼用したい人にも適しています。

車の選び方⑥SUV

SUVの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

SUVの特徴

SUVは、道に高低差があったり、状態が悪かったり、通行に困難な道を走る目的で誕生しました。上半分がワゴンスタイルになっているため、居住性や積載性が充実しています。また、悪路に強いことも特徴です。

SUVを選ぶ人の特徴

SUVは、アウトドアなどでぬかるんだ道や、凹凸のある道を走行する機会が多い人に選ばれています。車種ラインナップの豊富さ、デザイン性の高さも相まって、最近では、個性的なクルマを求める層にも人気です。アウトドアだけでなく、街乗りにも適しています。そのため、平日は通勤に使用して休日はアウトドアレジャーで使用したい、ファミリーカーとして使用したい層が好む傾向があります。

輸入車と国産車の特徴と選ぶ人

車は輸入車と国産車で異なる特徴があります。それぞれの概要と選ぶ人の特徴を解説します。

輸入車

輸入車は、国産車にはないデザインが楽しめる特徴があります。デザイン性が重視されており、個性的な内装や高級感あふれるインテリアも、輸入車の魅力の1つです。

車のサイズは、タイヤ外幅と呼ばれる部分が、車幅より大きい傾向にあるため、国産車より大きめです。日本は狭い道路が多いため、車体が大きい輸入車だと運転しにくい可能性があります。また、輸入そのものに費用が発生するため価格は、国産車に比べると高めです。

これらの理由から、輸入車はある程度運転に慣れている人や、予算に余裕がある人が購入する傾向にあります。

国産車

国産車は、日本の規格で作られています。そのため、燃費性能やコストパフォーマンスの高さに重きが置かれており、日本で発生しやすい事故に対して、安全面が強化されている特徴があります。

また、輸送費がかからないため、同等クラスでは輸入車より購入費用が抑えられる点もメリットの1つです。

日本の国産車の購入割合は、2023年3月〜2024年3月で約92%となっており、輸入車との比較観点でみると、老若男女問わず人気が高いといえるでしょう。

まとめ

ユーザーが車を選ぶ際は、用途やイニシャルコストとランニングコストのバランス、ボディタイプ別の特徴などを加味して、自分の生活や目的に合ったものを検討します。ぜひこの記事を参考に、ターゲットとなるユーザー層の分析にお役立てください。

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