Demo Car Project
EVの航続距離延伸ソリューション
CO2濃度をモニタリングし、内気循環と外気導入を切り替えることで、
車室内のCO2濃度を一定値以下に保ちつつ、HVACシステムの消費電力を抑えます。
図2
デモカーでは本ソリューションを使うとコンプレッサーの電流値を外気導入に比べ半分以下に抑えることができた。
旭化成はグループ子会社SenseairのCO2センサーを用い、消費電力の抑制と車内衛生環境を両立するための、効率的なHVACシステムを提案します。
本センサーは、車内のCO2濃度をモニタリングし、CO2濃度が適切な範囲を超えないように内気循環と外気導入を切り替えます。これにより、衛生的な車内環境を維持しつつ、外気導入運転による消費電力の上昇を最低限に抑えることができます(図2 実験データ)。結果として、EVの航続距離の延伸が見込まれます。
旭化成グループのCO2センサーは、LEDを使用することによって実現された、極めて優れた省電力性を特徴としており、本センサー自体は航続距離にはほとんど影響を与えません。
図2
デモカーでは本ソリューションを使うとコンプレッサーの電流値を外気導入に比べ半分以下に抑えることができた。
飲酒運転防止ソリューション
息を吹きかけるだけで、呼気中のアルコール濃度を測定し、
飲酒状態にあるかをチェックします。
飲酒運転は、完全自動運転が実現されるまでは車に付きまとう問題です。
旭化成グループのアルコールセンサーを使えば飲酒運転を防止することができます。
デモカーのステアリングカラムには本センサーが組み込まれています。ドライバーは乗車時に、呼気取り込み部に息を吹きかけるように指示されます。本センサーは呼気量とアルコール濃度の両方を測定し、ドライバーが飲酒状態にあるかを判定します。
また、旭化成グループのアルコールセンサーは、測定時に口を付ける必要が無く、衛生的です。
子供置き去り防止ソリューション
駐車後に車内のCO2濃度をモニタリングすることで、車内に取り残された子供を検知し、スマートフォン等に通知します。
旭化成グループのCO2センサーを利用することで車内取り残された子供を検知することができます。
デモカーのBピラーには本ソリューション用のCO2センサーが組み込まれており、エンジンが停止し鍵がかかると、車内のCO2濃度の測定を開始します。その後、CO2濃度の変化を独自のアルゴリズムで解析し、車内に取り残された子供等の呼気が検知された場合には、子供の置き去りをスマートフォン等 に通知します。旭化成グループのCO2センサーは、その非常に高い精度により、小さな子供の呼気でも検知することができます。