樹脂ペレット
POM/CNFコンポジット(開発中)
CNFコンポジット材料は、軽量かつリサイクル性に優れたエコフレンドリーな材料です
当社独自の高耐熱セルロースナノファイバー(CNF)をポリアセタール(POM)と複合化したコンポジット材料は、比剛性、寸法安定性、摺動特性、耐クリープ性に優れた材料で、各種摺動部品への用途展開が期待されています。また、バイオ原料の活用、高いメカニカルリサイクル特性、部品の軽量化により部材の環境負荷低減にも貢献します。
ポリアセタールと複合化したCNFナノコンポジット材料は、比剛性、寸法安定性、摺動特性、耐クリープ性に優れ、自動車のあらゆる部位で、摺動部品の小型化・薄肉化・軽量化に貢献します。
ポリアセタールと複合化したCNFナノコンポジット材料は、比剛性、寸法安定性、摺動特性、耐クリープ性に優れ、自動車のあらゆる部位で、摺動部品の小型化・薄肉化・軽量化に貢献します。
高剛性と寸法安定性
コットンリンターを原料とする弊社の高耐熱CNFをポリアセタール中に高度に分散させ、強固なCNFネットワークを樹脂中に構築したCNFナノコンポジット材料は、高剛性、寸法安定性に優れます。当社独自のCNF分散技術から得られたポリアセタール/CNFナノコンポジット材料は、通常樹脂の剛性が低下する高温領域においても、高い剛性を維持することが可能です。
優れた摺動性
ポリアセタールは優れた機械物性と摩擦摩耗特性から歯車などの摺動部品に使用されています。当社のポリアセタール/CNFナノコンポジット材料は、機械特性に加え、摺動性能の向上にも貢献します。CNFはガラス繊維強化材に比べ、摺動対象物である金属を摩耗させ難い特徴があります。さらには一般的に性能が悪化するとされる同材同士における摺動においても、低摩擦係数、低摩耗性、高い静音性を発現し、製品の小型化のみならず、部品のモノマテリアル化も期待できる材料です。
摺動部品の小型化・軽量化
近年、部品の小型化ニーズが高まり、高負荷に耐えられる摺動部品が求められます。歯車部品などにおいては、高強度・高剛性を達成するガラスファイバー添加系が用いられる一方で、摺動時に発生するフィラーを含んだ摩耗粉が原因となり摩耗を加速させるため、剛性とギア耐久性の両立が困難でした。当社のポリアセタール/CNFナノコンポジット材料は、高強度・高剛性でありながら、相手材部品を摩耗させ難く、剛性とギア耐久性を両立することが可能です。
既存パーツの環境負荷低減
一般的に、同樹脂同士の摺動は凝着摩耗によって摺動性能は悪化し、高負荷を要する摺動部品においては、他樹脂を組み合わせた機構部品が用いられています。優れた摺動性をもつ当社のポリアセタール(POM)/CNFナノコンポジット材料は、グリースレス下で、同種同士の組み合わせにおいても良好な摺動性能を発現することから、モノマテリアルでの摺動機構部品が容易となります。
バイオ原料フィラーであり、かつメカニカルリサイクル性に優れていることから、環境負荷低減が期待される材料です。